5月12日須磨の風2012(30周年)リポート2012/06/28 21:33

 5月12日(土)に須磨にある須磨浦山上遊園で「須磨の風」2012(30周年)が開催されました。「須磨の風」は約30年続く須磨海岸でのレゲエ、フォーク、ロックを中心としたライブイベントです。ときどき開催されない年もありましたが、毎年須磨の海岸で開催されてきました。

 昨年が30周年目だったのですが、神戸市は昨年、須磨海岸では音楽イベントは開かせないという方針を打ち出し、いままでのように開催出来ませんでした。小さな場所で生楽器をみんな持ち寄り、小さなイベントを開いただけに終わりました。

 今年こそはと神戸市と交渉を重ねてましたが、結局、許可してもらえないいうことで、主催者が考えたのが須磨浦山上公園での開催。重いアンプ類をケーブルカーやリフト、さらには人力で運び上げ須磨浦山上公園での開催にこぎ着けました。

 須磨浦山上遊園は地元の人なら子供の頃に一度くらいは来たことがあるかもという小さな公園兼遊園地です。当日は、晴れたり曇ったりで、時折風も吹いており涼しく過ごしやすい一日でした。

 今回は、私は山登りを楽しむという予定で、ケーブルカーには乗りましたがそれ以外は全て歩いて行くことにしました。



 山道の所々に方向を示す案内板が貼ってありました。これがないと途中で不安になってしまうかもしれません。周囲は完全な山の中、それらしきものは何も見えません。



途中で見晴らしの良い場所に出ました。海の向こうに見えているのが淡路島。海岸の街が小さく見えます。


 私の場合、家からそんなに遠くないので、11時開催なら間に合うだろうと考え、ましたが、春一番に続き今回も少し遅刻しました。そんなわけで最初の出演者、
ハイサイモンチサンは、最後の歌を少し聴けただけでした。


ハイサイモンチサン





マグマ・ケンイチ・マグマ
昨年に引き続いての登場。オーソドックスなスタイルのフォークシンガー。
歌詞の独特な視点と個性的な声が魅力的です。





クラシカル・プリン
昨年に続いての出演。ウッドベース(山の上までかついで登るのはさぞかし大変だったのでは?)、カホンをバックに歌ってくれました。「あそぼ」という歌が印象的でした。





あちこ
あちこさんは、ウクレレの弾き語りで「流れる雲を追いかけて」等を歌ってくれました。素晴らしい歌声でした。






メガマサヒデ
メガマサヒデさんは飛び入りで出演。「毎日が日曜日」、「阪神勝ったからといっておまえが勝ったわけじゃない」を熱唱。有名な人ですよね。期間限定のガガガDXのメンバーだった人でもあります。






詩桃
詩桃さんはギターに石田秀一、ドラムに天四郎のトリオで出演。「それはスポットライトじゃない」等を歌ってくれました。






平田隆
  この人も初めて聴きました。 「酔っ払いの歌」を歌ってくれました。日本の伝統的な音楽が平田さんの音楽の後ろにあるように思えます。強いパワーを感じる歌でした。







 シーガン山下さん。奄美大島出身の方です。須磨の風ではなじみのミュージシャンです。時には三線を持って歌うこともある方です。今回は最近ずっと一緒にやっているギタリスト仲豊夫さんと二人で「加計呂麻レゲエ」「ふるさとへ帰るー道ー」「まるみやHEAVEN」などを歌ってくれました。素晴らしくソウルフルな歌声で大きな拍手を浴びていました。






カッキー&ザ・ビッグ・ツリー 
打楽器をさげて叩きながら歌うというスタイルです。昨年の須磨の風にはバック2名とともに出演していましたが今回はカッキーさん一人での出演。
声量のある人で朗々と歌っていました。






リ・テソン
オリジナルのギター曲、はっぴいえんどの「風をあつめて」等をジャズっぽいアレンジで歌ってくれました。






大阪ローカル
レゲエ・バンドです。パワフルでカッコイイ音でした。浪速節?とレゲエをミックスさせたようなオリジナリティのある音にビックリしました。






Friends of Jamin
 久しぶりの再結成だそうです。私は30年近く前に須磨の海岸で演奏しているのを観た記憶があります。美人女性のツインボーカル&コーラスがいるレゲエ・バンドですからまず記憶間違いではないと思いますが・・・。涼しい風に吹かれながら聴いていてとても楽しい演奏でした。







ゴトウゆうぞうとワニクマ48
 名前を知らなかったのですが、調べてみると京都を中心に活動している有名な方でした。
 歌手ですが、HPにはサックス吹いてる写真も載ってました。マルチ・プレイヤーで、バック・ミュージシャンとしても多くの仕事をされているようです。
 マービン・ゲイの「What's Going On」を「どないなっとんねん」と和訳で歌い、即興的に歌詞をつけていくのは、とても面白かったです。






KAJA&ほとんどjamin
Friends of  Jaminをバックに少し歌いその後、こんどは自分のバンドで登場です。
バリトン・サックス、トロンボーンなどが加わって重厚な音でしたが軽やかな音でした。クラプトンやボブ・マーリー、オリジナルと歌ってくれました。後半はスカのリズムでみんなを踊らせ、最後はボブ・マーリーの「Redemption Song」を歌ってくれました。





ロメル・アマド
 先月「祝春一番」でネイバーズ+伊藤銀次での最高の演奏を聴かせてもらったばかりのロメルさん。今回はギター3人(ドブロ:アンドレ佐藤、エレキギター:HATCH)、リズム2人(ドラム:天四郎、パーカッション:Tetsushi)の組み合わせでの登場でした。

ロメルさん以外のギタリストは初めて聞く人でした。アンドレ佐藤さんは実に巧いフレーズでカントリーブルースのフレイバーをまき散らし、HATCHさんはモダンなブルース・ロックという感じでしたが、ロメルさんの強いボーカルのおかげで統一感がありました。カッコいい演奏でした。


今年も、暑くも寒くもなくと天候にも恵まれた楽しい一日になりました。
毎年、楽しませていただいているわれわれとしては主催者の中野いち朗さんにほんと感謝しなくちゃいけないと思います。我々はイベントが終わると帰りましたが、スタッフはみんなで後片付け。今年もありがとう。楽しかったです。




コメント

_ 中野 ― 2012/09/09 15:07

ていねいなリポート、有難うございます。

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