須磨の風2013開催のお知らせ ― 2013/05/08 22:31
須磨の風2013が開催されます。
今年は摩耶の風になるとのこと
2013年5月12日(日) 12時頃から夕方まで(荒天中止)
場所は摩耶史跡公園
http://kobe.travel.coocan.jp/rokko/maya_shiseki.htm
今年はボブ・マーリーの33回忌になります。
今年は摩耶の風になるとのこと
2013年5月12日(日) 12時頃から夕方まで(荒天中止)
場所は摩耶史跡公園
http://kobe.travel.coocan.jp/rokko/maya_shiseki.htm
今年はボブ・マーリーの33回忌になります。
2013.4.14 第9回お花まつり音楽会リポート ― 2013/05/19 21:43
第9回目の“お花まつり音楽会”が4月14日神戸の東極楽寺で開催されました。いつもは佐藤GWAN博さんを中心としたほのぼのとした音楽会なのですが、今回は少し趣きがかわり、お花まつり音楽会「島田和夫特別編」となりました。音楽会でいつも段ボールドラムを担当してくれていた島田和夫さんが昨年の10月1日に亡くなったため、追悼の意を込めた音楽会です。そのため島田さんにゆかりのある方々が多く参加しています。
写真は毎回手作りの出演者一覧

音楽会はいつも屋外での演奏から始まります。今回は大江昭一さんのアコーディオンです。境内に椅子を並べてみんなで聴きます。サポートにBar月のマスター湖月孝夫さんがドラムで参加しました。東極楽寺は交通の激しい大通りから少し入ったところにあるお寺なのですがここはまるで別世界のようです。当日は日差しも強くなくのんびりとして良い感じでした。
そして、みんなが音楽でゆったりした気持ちになった頃に、お花まつりの行事が始まります。
行事が終わり、音楽会のお客さん達が本堂に入ると主催者である小林住職から今回の音楽会の趣旨が説明されました。島田和夫さんとは縁があり、この東極楽寺で葬儀と納骨がおこなわれたこと、今回は島田さんが悔しがるような素晴らしい音楽会になればいいということなどを話していました。また、島田さんを追悼したいくつかのライブ会場で何回かに分けて小林住職と友人達、飛び入りの参加者達が描いた巻物スタイルのライブペインティングが披露されました。
最初の出演者は“林亭”。林亭は佐久間順平さんと大江田信さんのデュオグループです。1969~1976年の活動を経て解散していましたが2006年に再結成されました。林亭の歌で「風の歌を聴こう」「風」他を、順平さんのソロで「明日の思い出」「みんなふるさと」を歌ってくれました。どれも素晴らしかったのですが、私には「風」での順平さんのバイオリンがとても印象に残りました。
ステージ上での順平さんの話の中で吉田類さんの酒場放浪記という番組のことが出てきました。なんでも「吉祥寺いせや総本店」を取り上げた映像のなかに高田渡さんが偶然映り込んでいるのだとか。家に帰ってYOUTUBEを探すと確かに映っていました。
ぜひ御覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=Fk1oXBhXY2c
続いて佐藤GWAN博さんの登場。最初の歌「心臓の子守歌」では湖月孝夫さんが段ボールドラムで参加、次の歌「青空」からはペダル・スティール・ギターの中川みつおさんも加わりました。
写真はペダル・スティール・ギターの中川みつおさん
GWANさんが神戸で「青空」を歌うときには中川さんのペダル・スティール・ギターが入ることが多いです。中川さんは素晴らしい演奏を聴かせてくれました。
会場が盛り上がってきたところで順平さんのバイオリンを加えて「星空」を歌います。「星空」では、お客さんのコーラスも加わり会場全体が歌声につつまれました。最後にGWANさん、順平さんの二人に中川みつおさんと湖月孝夫さんを加え「時間がありすぎて」と「ほんのちいさな歌」を歌いました。ぜひまた聴いてみたい組み合わせだと思います。
GWANさんに続いては“ふちがみとふなと”の登場でした。ボーカルの女性が渕上純子さんでベースを弾いている方が船戸博史さん。オリジナルからカバーまで個性的な歌をいっぱい持っているデュオグループです。聴いていて妙な居心地の良さを感じる暗い歌からシニカルな歌、面白い歌までいろいろ歌ってくれました。
昨年の11月に作ったという「コロナの箱を鳴らしたい-おばはんは見ている-」が印象に残りました。島田さんの使っていた段ボールは実はコロナビールの空き箱だったのですが、島田さんと何か関係のある歌なんでしょうか。そこはわからなかったです。
「Go,Goマングース」という歌では歌い手と観客の掛け合いで楽しく盛り上げてくれました。
“ふちがみとふなと”は神戸ではBIG APPLEでライブをすることが多いのですが、BIG APPLEで島田さんに飛び入りでドラムを叩いてもらったことがあるという意外なエピソードなども聞くことができました。
ここで飛び入りで歌いたいという方が登場しました。
その方の名は宮里ひろしさん。
数年前に自分のアルバムで島田和夫さんにドラムを演奏してもらい大変世話になったため、島やんのために「みじかいラブソング」を歌いたいとのことでした。「みじかいラブソング」は初めて聴きましたがイイ歌でした。
大塚まさじさんの“月夜のカルテット”です。“月夜のカルテット”は大塚まさじ、長田TACO和承、船戸博史、島田和夫の4人でのグループでしたが、今回はもちろん3人での演奏です。このグループでは初めて聴きましたが、古いジャズスタイルでの歌など素晴らしかったです。時々、島田さんのブラシ演奏が聞こえてきそうな気がしました。TACOさんのスチールギターも印象に残りました。
途中で順平さんにバイオリンで参加してもらい、「街唄」「プカプカ」を、最後は島田さんが好きだったという歌「こんな月夜に」をしみじみと歌ってくれました。そしてメンバー紹介ではそこにはいない島田さんを紹介し、観客もまた島田さんに惜しみない拍手を送っていました。
大江昭一さん、紀子さん、朱音さんの家族3人で構成される大江家族というグループです。娘さんの朱音ちゃんがお父さんのアコーディオンに合わせ佐藤GWAN博さんの「河童」「あさりら」を歌いました。特に「あさりら」が心に残りました。無色透明な歌い方だから言葉だけが強く心に残るのでしょうか。大江家族は昨年の3月にチキン・ジョージで行われた下田逸郎さんの「神戸港町物語」という音楽芝居に全員で出演しましたが、その時、同じく参加していた島田和夫さんに、佐藤GWANさんのかわいい歌があるから歌ってみたらと言われたのだそうです。昭一さんはようやく約束が果たせましたとほほえんでいました。
さて、下田逸郎さんの登場です。下田さんがギターで入り、朱音ちゃんが歌うようです。ギターとアコーディオンの伴奏にのって彼女が歌い出すと観客からは「おおっ」というどよめきと拍手が。歌い出したのは「早く抱いて」という下田さんの有名な歌。みんなまだまだ子供に見える彼女がどんなふうに歌うんだろうと興味がわいたようです。でも彼女の予想を超える素晴らしい歌声に、歌い終えた後、大きな拍手が起きていました。お母さんの紀子さんはこの歌を朱音ちゃんが歌うと聞いたときに驚いたそうです。その話をする時ばかりは完全にお母さんの顔になっていました。家族バンドってなんか素敵ですね。
紀子さんも下田さんの歌を歌い、下田さんのソロへと続きました。
下田逸郎さん一人でのステージは、「ひとひら」から。下田さんのファンも大勢きているのでしょうか、大きな拍手が起きていました。そして桑名正博の唄で関西では特に有名な「月の光」へと。
実は、昨年亡くなった島田和夫さんも桑名正博さんも下田さんの「神戸港町物語」に参加してくれていたそうです。島田さんがこの音楽芝居に大変協力してくれたこと、島田さんの発案で桑名さんをゲストに呼んだというエピソードなどを語ってくれました。また、この世とあの世のこと、自分がこちら側に残っている意味について考えたこと、向こう側に行ったかれらはもう向こう側であたらしいことを始めているはずだなどと語ってくれました。
最後に唄ってくれた唄は私は初めて聴きましたがとても印象的な唄でした。
下田さんに紹介され、続いて登場したのは急遽出演することになった東郷晶子さん。奄美群島の喜界島出身のシンガーです。神戸に住んでいた時に、天野SHOさんの指導を受けており、「神戸港町物語」にも出演していました。現在はまた喜界島で生活しているのですが、歌手としては東京でも活動しています。
4月に出る予定の新しいアルバムから「Beautiful Smile」、下田さんの「赤い花が咲いて」を歌ってくれました。伸びやかな声とブラックミュージックに影響を受けた歌い方が魅力的でした。
ネイバーズの登場です。Romel Amadoさん、天野SHOさん、島田和夫さんはお互いが5分以内でいける距離に住むご近所さんどうしだったそうです。そんなことから「近所ーず」というグループ名にしようかという話もあったけど、やはり英語でNEIGHBORSにしたということです。
「オリジナル、カバー関係なしに島やんが好きだった曲をやらしてもらいます。」ということでステージを開始。「今夜限り」「プラウド・メアリー」「ピストル・パッキン・ブルース」「ダライラマ」などのファンにはなじみの歌を次々と演奏。
RomelさんとSHOさんは、曲の合間に島田さんの思い出話をみんなに語ろうと思っていたのでしょうか、エピソードなどをいろいろと語ってくれましたが、途中でSHOさんが感極まって次の演奏が始められなくなってしまいました。多くのお客さんも同じ気持ちになってしまったようです。
ひでまろさん(奥村ひでまろさん)の登場。ひでまろさんはプログラムには入っていなかったので飛び入りの参加でしょうか。もともとイベンターとして有名な方で、憂歌団のマネージャーも長い間されていました。最近は自分でも歌っておられ、島田さんと一緒にライブをやったりしていました。レコーディングの予定もあったそうです。「黄昏」という歌で「時には憂歌団」という歌詞をうたいよどみ「今日は有山じゅんじにしとこうか」と語りかけていましたが、ひでまろさんの気持ちは十分にお客さんに伝わっていたように思いました。
スティール・ギターの中川さんが登場しました。島田さんだけでなく島田さんの家族の方々とも交友があり、音楽活動以外の思い出話をひとしきり語った後、今、語った話の中に出てくる人物の名前がおりこまれているからと友部正人の「朝は詩人」を歌ってくれました。リフレインの歌詞はそういった方々へのメッセージにも聞こえましたし、島田さんの演奏のことを歌っているようにも思えて心に残りました。
大トリは小林和尚さん。バックメンバーに佐久間順平、佐藤GWAN博、大江田信、船戸博史、中川みつお、湖月孝夫を従え「やさしくね」「GO,GO スリー・マフラーズ」を歌いました。「GO,GO スリー・マフラーズ」は小林和尚作詞、佐久間順平作曲の新曲で、GWANさんがピンクのマフラー、順平さんがグリーンのマフラー、小林和尚さんがブラウンのマフラーをつけて三人で歌います。順平さんは、照れてなのか歌うのが恥ずかしいと言っていましたが、アニメの主題歌みたいで親しみやすくとてもいい歌だと思いました。恥ずかしいなんていったわりには歌っているうちにみんなノリノリの表情になっていたように見えました。この歌での中川さんのスティール・ギターも耳に残りました。
最後はやはりお花まつり音楽会のテーマソング「暖かな春の日」です。順平さんが、今日、出演した人達を紹介しながらもう一度順番にステージに上げていきます。あらかじめお客さんに渡されたパンフレットには歌詞が印刷されており、出演者全員とお客さんとで一緒に歌います。歌ってくれるお客さんも年々多くなってきています。やはりこの歌を最後に聴かないとお花まつり音楽会らしくないですね。
そして、小林住職よりまた来年やりましょうという話を最後に、音楽会の一部が終了です。
今年は、楽しいというよりちょっとしんみりとした音楽会になりました。また、来年を楽しみにしたいと思います。
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