2011.11.19 裸賊LIVE at JAMES リポート2011/12/03 21:54

 JAMES BLUES LANDでACE MORTORCYCLEというバイク店の20周年記念パーティーが行われ、そこに詩桃と裸賊が出演しました。見に行きましたので簡単なリポートを。

 到着したら、JAMESはいつもの雰囲気とは少し違いバイク野郎達で一杯。
 どういう経緯でACE MORTORCYCLEとアビョーンが協力することになったのか聞いていませんが、ACE MORTORCYCLEの店主はギタリストでもあるため、アビョーン関係者とは以前からの知り合いのようです。

 また、ACE MORTORCYCLEをネットで検索しているうちに店主はバイク・ビルダー・コンテストの優勝や上位入賞者の常連として有名な人であることを知ったのですが、いろいろなコンテスト会場の写真を見ていると裸賊のリーダー大川透さんが写っているのに気がつきました。ジャンルの違う表現者としての仲間でもあるのでしょう。

 20周年記念パーティーは、榎忠さんの大砲から始まりました。

 大砲は筒が短くて太い竹で作られたような感じで、根元が瓜のような形になっているデザイン。ちょうどその時、県立美術館で開催されていた榎忠展で展示されているものと同じデザインでしたが、いくつか同じデザインのがあるのでしょうか。

 お店の明かりが落とされ、大砲に火がつけられバンという大きな音とともに弾が発射されましたが、なぜか砲弾は私の足にワンバウンドで命中しました。

 榎忠さんの弾があたるのは珍しいと思うので、この機会に書いておきますと、弾はキメの荒いスカスカの柔らかくて軽い海綿スポンジでできていて、それを少し湿らせてありました。匂いはしなかったので水だったのかもしれません。

 弾があたった方にはプレゼントということで記念にTシャツをいただきました。ACE MORTORCYCLEさんありがとうございました。

 パーティーの最初のバンドはACE MORTORCYCLEの店主が参加しているバンド「Duck Takeda & Bitter End」でした。

 Duck Takedaさんがリード・ギターのバンドでジャズ、フュージョン、ブルース等を演奏。ACE MORTORCYCLEの店主は主にリズムギターを担当し、時々ソロを披露してくれます。バンドにはアルトサックスも入っていて非常に気持ちの良い演奏を聴かせてくれました。

 途中からは、そのバンドをバックに京都からやって来てくれたブルース・シンガーの福島岩雄が「CCライダー」「ルート66」等を歌い、その後、詩桃が「サマータイム」「It's not spot light」などを歌いました。どれも良かったのですが、個人的には二人でデュエットした「Let's Go Get Stoned」が最高に楽しかったです。Mad Dogs & Englishmenで知った懐かしの歌。ほんと良かったです。

 その後、裸賊が登場。

 裸賊は、新曲と思われる歌も含め、いつもの曲をハードに演奏しました。しかし、ステージでの雰囲気はやや緊張感があり大川透のいつものお茶目さは影を潜めていたかもしれません。

 いつのまにか広いJAMESは客でいっぱいになり、入れない客は階段の踊り場でも宴会を始める状態。私も後ろの客席を振り向いた時、前はそれほどでもなかったのに後ろには、客が立ってぎっしりと並んでいるのにビックリしました。こんなに客が入っているJAMESを見るのは久しぶりでした。何人かの客はステージの前で床に座っています。

 多分、彼らのほとんどは裸賊を見るのは初めてだったと思います。裸賊は、いつもとは勝手の違う客に戸惑いながらもとばしていったというところでしょうか。演奏自体は良かったと思います。

 私は、裸賊の演奏が終わったので帰ることにしましたが、お店の階段を降りるときに、まだまだ新しくお客さんが入って来ようとしているのに気がつきました。20周年パーティーにこれだけの顧客を集めることのできるバイク店も凄い店だよなと考えながらJAMESを後にしました。







榎忠展(兵庫県立美術館)リポート2011/12/10 15:55

  榎忠展を見に兵庫県立美術館に行きました。もう終わってしばらく経つのですが行きましたのでリポートを載せておきます。

 榎忠さんの作品を初めて見たのは2002年に開館した兵庫県立美術館が開館記念展のひとつとして開催した展覧会「未来予想図」においてでした。「未来予想図」は関西で活躍する個性的な10人の作家を集めた展覧会で、榎忠さんの作品は森村泰昌などの作家の作品とともに大きく扱われていたのを覚えています。
 個人的には、その後、2006年に大坂のキリンプラザ大阪での個展で、過去の作品映像や最新の作品などを見ることができました。それ以来ですから、6年ぶりに行く個展になりました。

 阪神岩屋駅を出て南へと向かい、近づいて来る美術館を眺めると、建物の壁に貼られた有名なハンガリー(半刈りー)の巨大なマーク、細長い円錐形や円筒形の金属を組み合わせた作品の巨大ポスター等が離れていても目立ちます。さすが県立美術館の特別展だけあって大規模です。6年前の大坂での個展が素晴らしかったので、今回はどうなのかと期待が膨らんできました。




 美術館に入ったのは時折雨がぱらつく日曜の午後3時頃。入ってみると入場者の数は意外なくらい多かったです。お客さんを簡単に分けると、コアなアート探究派、ビエンナーレ経由デート派、鉄鋼関係者?に分かれるのではと勝手ながら分類してしまいました。

 コアなアート探究派は、もう最初から一切を見逃すまいとじっくりと時間をかけて作品を眺めている人が多かったです。デート派に見える人はいろいろで、くすくす笑ったり、「おもしろい~」とかいいながらやや早めにまわるカップル、ジックリと眺めたり時にしゃがみこんだりして眺めながら語りあうカップル等々いろいろ。鉄鋼関係者?は「何が言いたいのかいまひとつわからんねんけどなあ・・なんか凄いな・・」とつぶやきながら一通り順番に鑑賞していかれたようでした。

 私はといえば、もちろんアート探究派ではなく、たまにお見かけする地元の有名なアーティストだから来てみました派なのですが、榎忠さんの作品はいいなあと思っているので、いくつかの作品について素人なりの簡単な感想を書いてみたいと思います。

AK-47 AR-15
 展示室に入る前のプレリュードみたいな感じで自動小銃AK-47、AR-15がずらっと並んでいます。これは、2002年の「未来予想図」でも展示されていました。メカニックな美しさを感じますが、意図的に磨いてない感じもします。なんとなくですが・・。

大砲
 部屋に入って最初に展示されていたのが大砲。5台並んだ大砲はいずれも近未来的でメカニックな美しさにあふれていました。榎忠さんの参加されたパーティーで見たことあるような大砲もありました。

薬莢
 今回の特別展で特に素晴らしいと思った作品が3つありましたがそのうちの一つが薬莢という作品でした。銃を撃ったあとに残る薬莢を使って形を作った作品。形はちょうど巨人を薬莢で被って創ったお墓のようにも見えました。小さな薬莢でつくった形の周りに大きな薬莢を配置してある作品でした。現代美術に造詣の深い身近な知り合いも見に行っていたので感想を聞いてみると「宝島の宝の山の目印みたいに見えた。」ということでした。つくられた形からどんなイメージを受けるかは個人によって違うのでしょうが、見る人はそれぞれが独自のイメージで美しさを感じ取っているようです。私も美しいと感じます。薬莢の山からすそ野へと下っていき、床が見えるあたりのまばらな薬莢の配置にしても面白いし、凄い作品だなと思います。

ドローイング
 鉛筆で描かれた作品だと思いますが、金の月の小林会長と吉水幸也と榎忠が三人で作った本に使われた原画も展示されていました。本の印刷で見られるものと少しイメージが違い硬質な感じが魅力的だと思いました。

ギロチンシャー
 これらの作品はもうなんていったらいいのか、鉄の生き物、鉄の妖怪達が動きを止めているかのようで、なんともいえない凄い迫力でした。

サラマンダー
 最も気に入った作品です。屋久島で原生林を見たときのことを思い出しました。湿った土や倒れた木の表面を被う緑のこけ。日中でもかすかに霧が漂っているかのよう神秘的な雰囲気。ああいった大自然の最も美しい光景を連想しました。鉄の原生林みたいだ、なんて美しいんだろうと感激してしまいました。

ベロ耳
 これは、鋼板を曲げて鋼管にするときに端と端を合わせるのに使うものと美術館でもらった解説に書いてありました。しかし、並んでいるベロ耳を見るとアートにしか見えません。現実に仕事の現場において見ると私には何も見えないのかもしれません。しかし、榎忠さんが選んで並べると本物のアートになるんですね。

RPM-1200
 タイトルの意味は、旋盤の機械の回転数が1200回転という意味なのだそうです。
 細長い円錐形や円筒形の金属を組み合わせた作品で、今回の展覧会のポスターにもなっていました。この作品は作品制作年が2006-2011となっていますので、キリンプラザ大坂の頃から展開してきた作品になります。企業のポスターにも採用されていますし、テレビCMにも使用され、一般的にも知られた作品です。
 知らなかったのですが、係の方の説明によるとこの作品も固定せず、並べてあるだけなのだそうです。多分この作品も、その場でなかば即興的に組み上げられているのでしょうか。


 子供の頃、未来都市を頭の中に描きながら積み木を使って、街を作ったりして遊んだことがありましたが、そんなことを思い出しました。作品はかなり巨大で、精密で緻密な印象があります。光の落とされた部屋の中におかれ、壁の一方から光があたるようになっていました。ちょうど巨大な都市に朝日が差し込んでくるような、そんなイメージです。






 何かに書いてあったのか、それとも聞いたのかは忘れましたが、この作品は、精密で緻密に組み上げられた現代社会を表現しているのだとか、そしてそれらがどれだけもろいものかも表現しているのだとか。であるならば係員の「不用意にさわると倒れてしまいますからご注意願います。」という注意も含めてアートになっているのかも。しかし、そんなことよりなにより、やはり作品の圧倒的な迫力と美しさが凄いと思いました。

 ながながと素人が感想文を書き連ねましたが、ご容赦願います。さすがに開催中は、行かれる方のイメージを事前に汚しちゃまずいと思って書きませんでしたが、もう終わったことですし、自由に感想書いてもいいですよね。ということで載せてしまいます。榎忠展素晴らしかったです。
 


2012.1.29 Drinker's Rock Night 3 の開催のお知らせ2011/12/25 12:25

「Bar Live Event DRINKER's ROCK NIGHT 3」

第3回目のDrinker's Rock Nightが開催されます。

開催日 2012年1月29日(土)
場所 Varit.  http://www.varit.jp/index.html
出演者 エレキテル1.3 / 元町ダンディーズ / カオリカルテット
      End of Distruction / イナズマクラブ / オシャレCROW /
      詩桃 THE Ace / 裸賊 / Redking
開場 16:30 開演17:00
料金 予約2,000yen 当日 2,500yen  ドリンク別
予約はネットでもできます
 http://www.varit.jp/liveschedule/index_201201.html