いとうたかおLIVE(6月10日) ― 2011/06/12 21:15
当日は朝から曇りで夕方には雨となり、月の店主ゲッツとLIVEプロデューサーのHさんは客足を気にしていましたが、開演の頃にはほぼ満員。その後もお客さんが何人か来て、最後には見やすいからとカウンター内で立ち見するお客さんもあらわれました。
私個人は、いとうたかおさん(愛称はペケさん)の歌で知っていたのは武蔵野タンポポ団でも有名な「あしたはきっと」(いとうたかお作詞、作曲)くらいで、歌をじっくりと聴くのは初めてでした。
一番印象に残ったのは「BOY」でした。
もう少しアレンジの密度を上げれば単独のギター曲になるのではと思えるほど練り上げられたギター・アレンジに幻想的な歌詞。「気をつけろよBOY 光のなかを行けよ ここからは少しばかり遠いかもしれないが・・」という歌詞とメロディが美しかったです。
「チークダンス」という歌は年を取った妻?もしくは恋人?にささげた愛の歌でしょうか。これもまた印象的でした。
他にも何曲か気に入った歌がありましたが、歌の題名がいまひとつよくわからなくて書くことができません。(すみません。)
ライブ開始から「この世にすむ家とてなく」(Woody Guthrie)「The Weight」(The Band)「Knocking on Heaven's door」(Bob Dylan)とディラン関係の歌が続き、またそれらの歌がとてもよかったので、そういったスタイルが中心の方なのかと思いましたが、そうではなく少しづつ変化して独特なスタイルを作り上げてこられた方のようです。
途中で、エアコンの音がうるさかったため、エアコンの真下にいる人たちのためにエアコンを切ろうということになってしまったので、ペケさんには暑かったかもしれませんが、汗を拭きながら最後まで熱演してくださいました。
というのもギターのハーモニクス音にビブラートをかけるほど緻密な演奏をされる方でしたので、その繊細な演奏を聴き取るためにどうしてもうるさいエアコンを切りたかったのでした。
アンコールの最後には、最近あまり歌ってないといいながら「いきたいところがあるんだ」を歌ってくれました。これもまたロック的で心に残る歌詞を持つ歌でした。
約2時間半くらいだったと思いますが、個性的なギターと歌をたっぷりと聴くことができ、みんな心地よい疲れと余韻にひたっていたかったのかもしれません。その夜は飲まずにそのまま帰った人がいつもより多かったようです。素晴らしいライブでした。

※当日の店内は暗くて写真が撮せなかったのでHさんが描いた歌うペケさんを載せます。

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